薬学部の就職先 | 薬学ねこ

薬学部の就職先

薬学部

薬学部の就職先1.調剤薬局

薬学部の学生の主な就職先としては、調剤薬局があります。調剤薬局では薬剤師として働き、処方箋にそって調剤する業務のほか、薬の飲み方の指導や薬歴管理なども行います。調剤薬局は規模や種類の異なる様々な薬局があるため、それぞれ忙しさや担う業務の負担も異なります。病院に近いロケーションにある調剤薬局はお客さんが多いため忙しく、小規模の調剤薬局だと薬剤師の数も少なく仕事量が多くなる傾向があります。

また、調剤薬局は求人が多く自分に合った就職先を選びやすいのが特徴です。調剤薬局の多くは土日・祝日が休みのところが多いうえ、営業時間も短いので仕事とプライベートを両立させやすい職場環境となります。調剤薬局の薬剤師の給料は、平均よりも高めです。

薬学部の就職先2.ドラッグストア

ドラッグストアも薬剤師の資格を持つ人を募集しており、薬学部の学生の主な就職先となっています。ドラッグストアは調剤薬局が併設されていない限り、調剤がメインの仕事になることはありません。お客さんが市販薬を選ぶ手伝いをしたり、飲み方を説明したりと健康相談や健康管理のサポートが主な業務となります。また、ドラッグストアは薬だけではなく多彩な商品を扱っています。お客さんの症状や体調に合わせてサプリメントや健康食品を提案したり、日用品や化粧品、雑貨などの特徴や使い方を説明したりと、幅広い商品知識が求められます。

そのほか、お店によっては在庫管理や品出し、レジ打ちなど、業務が多岐にわたります。土日・祝日も営業しているお店がほとんどで、営業時間も10時から22時頃までが一般的です。サービス業としての業務が多い職場なので、薬剤師としての業務を行いたい場合は調剤薬局を併設しているドラッグストアを選ぶのが賢明でしょう。

薬学部の就職先3.病院

病院は、薬剤師の資格を存分に活かして目の前の患者のために働ける就職先として人気があります。業務内容は薬の調合のほか、注射や点滴の調整などを行います。調合した薬が患者さんにどのように役立っているか目にすることができたり、薬の知識を手に入れられたりなど、薬剤師としてやりがいを感じられる職場です。また、薬剤師としての知識だけではなく、適切な薬を調剤するために医師や看護師とのコミュニケーション能力も求められます。仕事内容は充実しているものの、病院によっては夜勤があったり仕事量が多かったりすることもあります。病院での序列においては医師よりも下になってしまいますが、安定性が高く良好な職場環境です。

薬学部の就職先4.製薬会社

製薬会社は、薬学部の学生の多くが最も憧れる就職先です。製薬会社での職種は色々ありますが、新薬の研究をする研究職や新薬の薬効を確認する開発職に人気が集中しています。競争率が高い職種であるため、志望したからといって必ず就けるとは限らない狭き門となっています。また、MRと呼ばれる医薬品営業は、薬剤師の資格がなくても就くことができる業種です。病院を回り医師に薬の説明をするのが仕事ですが、プライベート返上で医師への接待をすることも多く、気難しい医師相手に高いコミュニケーション能力も求められます。研究職や開発職のように、薬学の知識があれば良いというわけではありません。

製薬会社が就職先として人気が高いのは、薬剤師としての知識を活かした仕事ができるだけでなく給料が高いのも一因です。福利厚生も充実しており、長期休暇を取りやすい職場環境でもあります。

薬学部の就職先5.化粧品会社

化粧品会社は、女性には欠かせない化粧品の開発など、薬剤師の資格を活かせる就職先として人気です。化粧品の効果を高めるだけでなく安定性を保つために研究・開発を重ねたり、製品の薬事申請や広告における薬事チェックなど、薬剤師が活躍できる分野がたくさんあります。お客さんの要望を叶えるトレンドを押さえた商品を作りたいなど、サービス精神や探求心あふれる人に向いている職場です。また、研究・開発職だけでなく、営業やマーケティング部門で働くことも可能です。

化粧品会社で働くメリットとしては、大企業が多く福利厚生がしっかりしていることがあげられます。女性が活躍する職場でもあるため、育児休暇が取りやすいなど結婚・出産を経ても働きやすい職場環境が整っています。土日・祝日も休みで、長期休暇が取りやすかったり、フレックスタイムを導入していたりと、仕事とプライベートを両立させやすい職場です。ただし、一般公開されている求人が少ないため競争率は高めです。

薬学部の就職先6.CRA

CRAは臨床開発モニターとも呼ばれており、治験が計画書通りにきちんと行われているかチェックする仕事です。治験の契約から手続きまでの作業や、治験中のモニタリングなど、医薬品を市場に出す前の重要な業務を担っています。企業からの臨床試験を受託するCROと呼ばれる機関が主な就職先となり、そこからさまざまな企業に派遣されてCRAとして活躍します。治験中には医師や看護師とのコミュニケーションのための医療知識が求められるほか、データ収集・管理能力も必要です。CRAになるには薬剤師の資格は必要ありませんが、薬理学や薬剤学の知識があるほうが有利です。

CRAの給料は入社して5年目ぐらいまでは一般的な薬剤師と同程度の給料ですが、ディレクター職など役職がつくと年収が大幅にアップするのが特徴です。基本的に土日・祝日は休みの職場ですが、治験は全国各地で行われるためCRAは出張が多くなります。

薬学部の就職先7.CRC

CRCとは治験コーディネーターのことで、治験の際に製薬会社と患者さんの懸け橋となる存在です。特別な資格が必要な仕事ではありませんが、薬剤師など医療系の資格を保有していると有利な職種であるため薬学部の就職先としても人気です。主な業務としては、治験内容を被験者に説明したり、被験者の精神負担を軽くするために相談にのったりするほか、治験の検査器の管理や治験後の報告書の作成などがあげられます。患者さんと直接的に接触できるうえ、担当した治験によって市場に出た薬が役立っているのを実感できるなどやりがいの大きい仕事でもあります。

CRCの給料は製薬会社よりは低くなりますが、他業種を含む平均的な給料の相場よりも高く昇給率が高いのが特徴です。土日・祝日は休みなのでプライベートとのメリハリはつけやすいですが、CRAと同様に出張が多い職種です。

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